もし、暖だったらその場でとっ捕まえてやる。


もし……永遠だったら……ギフトの意味を知りたい。


どうしてあんなものを送ってきていたのか、きっと永遠なら理由があるはずだ。


肌に触れている塀がヒヤリと冷たい事も忘れ、あたしはジッと待ったのだった。


そして、街に朝日が差し込み始めたときだった。


足音が聞こえてきてあたしは息をひそめた。


その足音は徐々にこちらへ近づいてきている。


男?


女?


足音だけでは判断ができず、あたしは少し身をよじって塀から外を見た。


その瞬間。


ポストの前で黒ずくめの人が立ち止まるのが見えた。


全身黒で統一された服。


頭にも黒い帽子をかぶっている。


顔は見えないけれど、身長が高いから男かもしれない。


あたしはゴクリと唾を飲み込み、息をひそめてその様子を見ていた。