「……なんていうか俺、人間不信になりそうです」
「早まんないで」
……ウッ、やっぱりめちゃくちゃ落ち込んでる……!
いつものように部活帰りじゃないせいで時間が早いためか、夕方の公園には小学生しかいなかった。
当然人気遊具であるブランコは空いておらず、仕方なしに砂場前のベンチにあたしたちは並んで座る。
……やっぱファミレスでは強がって笑ってくれただけで、三橋くん、ほんとはめちゃくちゃ傷ついていたらしい。
目に見えて元気がなかった。
あたしだってそりゃ驚いたけど、三橋くんを見ていたらあたしがしっかりしなくては、と変に冷静になれる。
「……なんか俺、優花さんのこと好きだってずっと思ってたけど、なんも知らなかったんだなーって」
「……あれで、冷めた? 優花ちゃんのこと好きじゃなくなった?」
「……わかんない」
がくっと肩を落とした三橋くんは、太ももに肘をついて頭を抱えた。
絶賛混乱中らしい。

