なんだか不憫で見ていられない……っ!
「ほ、ほら! 早くパフェ食べよ!? 溶けちゃったらもったいないよ! 今日はあたしが奢るからさ!?」
「……」
「優花ちゃんにだって何か事情があったのかもしれないじゃん!? 別人の可能性だってまだ! あるよ!?」
ちょっと苦しい言い訳。かな?
でもそれにもすがりたいであろう三橋くんは、そろっと顔を上げると、
「……ですよね!」
なんて無理して笑顔を作った。
……ああ胸が痛い。
元気付けたくて、既にどろどろに溶けてしまっていた彼のアイスをすくって三橋くんの口元に差し出せば、パクリと食いつく。
やっぱり食べるのが一番! どうしてあたしがこんなに彼を元気付けるのに一生懸命になっているのかは分からないけど。
「ここ出たら、いつもの公園行こう。そこでゆっくり話聞くから。ね?」
さすがに優花ちゃんのいる同じファミレスで、本人の話はしにくいだろうし。
スプーンを手渡そうとしたのに、三橋くんはそれを受け取らずあたしを上目遣いで見遣った。

