結局あの悲鳴はなんだったのかわからないまま、放課後になった。
帰る支度をしていると、教室の扉が勢いよく開いた。
「やべー!!
やべーよ!!」
扉を開けて大声で叫びだしたのはクラスメイトの男子だった。
「何、何かあったの?」
近くにいた女子が話かける。
男子ははぁはぁと荒く肩で息をしながら
「じ、自殺…。
男子が屋上から落ちて死んだって!!」
「え!?」
クラス中ザワザワと騒がしくなる。
どうやらこの男子は先生たちが職員室で話してるのをたまたま聞いたらしい。
「だ、誰?
誰が死んだの?」
「え?
えーと、先生の話では松谷勇人って人だったような…」
ガタンっと勢いよく立ち上がったせいでイスが倒れる。
クラス中の人の目線が集まった。
でもそんなの気にしてられない。
「ほ、ホント!?
その話…!」
「ホントだよ!
しっかりこの耳で聞いたんだから!」
僕は彼を押しのけて無我夢中で職員室へ向かった。
ちょうど職員室の前に着いた時、
「今から緊急職員会議をします。
生徒は直ちに下校してください」
という放送が流れた。
僕はそんなの無視して職員室の扉を開けた。


