「ん・・・」
眩しい光がまぶたの奥まで伝わってくる。
俺、死んだのか?
もしかして天使かなんか迎えに来たのか?
もし天使なら真っ裸の子供より、キレイなお姉さんがいい・・・。
そんな事を思いながら、ゆっくりと目を開けると・・・。
「うわぁぁぁぁぁ!!?」
目の前には知らないおじさんがいた。
俺の顔を覗きこんでいた所で目を開けたらしい。
なんてタイミングの悪い・・・。
しかもお姉さんでも子供でもなくておじさん!?
夢が壊れたよ!!
心の中でそう叫んでいると、おじさんは俺から顔を話した。
「うん、意識もしっかりしてるし、さっきの叫び声からして声も出るようだね。
安心したよ」
ニッコリと笑うおじさんを見て頭がハッキリしてくる。
俺は・・・死んでない?
身体を起こそうと動くと、左の脇腹が傷んだ。
「っ・・・!!?」
「あぁ、まだ起き上がらない方がいい。
結構深くまで刺さってたから。
もう少し発見が遅ければ出血多量で死んでたかもしれないね」
またもニッコリと笑って言うおじさんに怖いこと言うなよ、と心の中でツッコんだ。
「意識が戻ったならもう心配ないけど、一応後1週間入院してね。
じゃ、 また来るよ」
と言っておじさんは隣にいたお姉さんと一緒に去って行ってしまった。
てかあのお姉さんナース服着てたし、ここが病院ってことはすぐ理解できたけど、もしかしてあのおじさん医者?
あんな適当そうな人でも医者になれるのか・・・。
第一印象からしての意見だけど。
「でもそっか、俺生きてるのか・・・」
上げた右手を見て思う。
彼はトドメをささなかったのかと。
「・・・・」
「・・・続きまして、昨夜の事件です」
ふと同室でおじいさんが見ていたテレビの音が耳に入ってくる。
「昨夜、3人の男性が何者かに殺害され、殺人事件として警察が動いています」
「事件・・・」
ちょうどテレビが見える位置だった。
しかも殺人があったのはこの近くらしい。
「なおも、殺害されたのは、高橋丈治さん。丸田光雄さん。田中健太さんです。
警察の話によりますと、3人は殺害現場の河原で、変死体で見つかった模様です」
へ、変死体!?
しかもちょっと待て。
この3人の名前って・・・。
佐々木学を中学時代イジメてた奴らじゃないか!!


