「…～であるからー」


さて、これからどうしようか。


ボーと肘を机の上につけて、先生の話を右の耳から左の耳へ流す。


早く何か起こらないだろうか。


何か僕に有利な展開が…。


「キャー！！！」


突然聞こえてきた悲鳴。


外から？


ちょうど窓際だった僕は顔だけ外に向けた。


「キャー！！」


「キャー！！」


その後も二人分の女子の悲鳴が聞こえてきた。


教室も少しざわついたけど、先生がすぐに授業に戻す。


僕も何かあったのだろうと思いつつ、外から目を離した。


これから何か起こるのだろうとワクワクしながら。