仕事を終えて家に帰って風呂もご飯も済ましてから、ビールを片手にソファに座る。


そしておもむろにカバンから朝彼女が落としたと思うハンカチを取り出した。


「あの人、自分がハンカチを落としたことに気づいてるんだろうか?」


彼女がハンカチが無いことに気づいてあたふたしてるのを想像すると可笑しくなってクスクスと1人、静かな家の中で笑った。


そして朝の星座占いを思い出した。


運命の人に出会う…か。


もしかしたらあの人がそうなのかもしれない。


あの占い、案外当たるからなー。


明日また彼女に会えるのを楽しみに、残りのビールを一気に喉に通して眠りについた。