「え?聞こえにくいんだけどー。まぁ、許してあげよう!」


いやいや、あなたがこの状態で言わせたんでしょうが!


てか、由美香さんその手を離していただきたい。そろそろ、顎が外れそう


「あ、そうそう!聞いて聞いて!!」


やっとの事で解放されたと思ったら次は、目を輝かせている


由美香のこういう時って面倒なんだよねー


でもまー、聞かなきゃあとが怖いことは十分承知している


「…何かあったの?」


「よくぞ、聞いてくれました!!」


ここぞと言わんばかりにまたもや、目が輝いて言う。


「入学式の生徒会長挨拶があったんだけど、それが2年生の男の先輩だったの!」


「へ〜。2年生でね〜」