一週間、打撲の様子をみるということだったけど、発作が出てしまったので、急遽、翌日から検査。
嫌だなぁ。嫌だなぁ。嫌だなぁ。
検査、、、採血、、、ピークフロー、、、吸入、、、、、
嫌だなぁ。ほんと、、、嫌だなぁ。
と思いながら、看護師さんの押す車椅子に座って、検査の部屋に向かう。
すると車椅子を押す看護師さんから、
「かなちゃん、すごくだるそう。大丈夫?朝、熱はなかったよね?計ろうか?」
と、声をかけてきた。
だるいんじゃないの。検査が嫌なの。
でも、そんなこと言えない。
「あっ、違います。だるいんじゃないんです。」
と返すと、看護師さんはホッとした様子だった。
車椅子が部屋の前でとまり、看護師さんが扉を開ける。
その部屋は、3階の処置室。
そう、ここは、私が初めて病院を訪れた時、幸治さんに検査してもらった処置室。
扉を開けた途端、私は逃げたんだった。
そんなことを思いながらも、車椅子は進んでいく。
診察するところには、進藤先生。
「おはよう。かなちゃん、すごく検査するのが嫌そうだね。」
とニコニコした顔で言う。
さっき看護師さんにも言われたけど、顔に出てる!?
「あっ、、、あの、、、そんなこと、ないです。」
と言うけど、疑わしい顔。
「血液検査も全てここでやるからねー。」
と進藤先生がいい、注射器を用意した。
えっ!?えっ!?
心の準備がまだっ!!!
「えっ!ここでするんですか?」
と戸惑う私に、
「えって、どこでやっても一緒でしょー?」
とさらりとかわす進藤先生。
「はい、腕出してねー。」
いやいやー突然、痛いでしょ。
それに大学に勤めてた先生だから、久しぶりの病院。ということな、久しぶりの採血。
採血って、ほとんど看護師さんがやるから、先生ってあんまりやる機会ないし。
といろんなことを思ってると、
「早くー。手を出して。」
と進藤先生。
なかなか出さない私の手首を捕まえ、引っ張った。
「はい、ゴム巻くねー。」
台に乗せられた私の腕は、気持ちとは裏腹に、しっかりゴムを巻かれている。
腕を引いてみても進藤先生にしっかり台に押し付けられて、動かない。
何度引っ張っても動かない。
チラッと上を見ると、
「かなちゃん?どうしたのかな?僕じゃ嫌かな?
佐藤先生にやってもらう?」
といい、私の後ろを見た。
えっ?
と思い、私が後ろを振り返ると、そこには、、、



