それからしばらくして朝陽から今までのことを教えて貰った。 私が知らない間にそんなことが…。 私、能天気だったな。 「取り敢えず俺は昇んとこ行ってくる。 お前はここに隠れてろ!いいな?」 え?行っちゃう、の…? 私は無意識に朝陽の袖を掴んだ。 「一花…大丈夫だから。 俺を信じてるんだろ? だったら信じて待ってろ」 ………きっと大丈夫だよね? 朝陽だもん! 私はコクンと頷いて袖を離した。 朝陽は「じゃ、行ってくる」そう言って教室を出た。