「そうだね…私…
今まで付き合ってるのに何もなくて
それが幸せなことなのに気づかなかった。

欲ばっか出てデートに拘って…
何してるんだろう、私」





「今からでも遅くないと思うよ?
ほーら!今すぐ王子んとこ行ってきなさい」





「うん!!!行ってくる!!!
そして謝って仲直りしてくる!!!」





そう言って私は家に急いで向かった。





「頑張れ、一花。
あいつならきっと、一花を幸せにしてくれるから」





そう茜がつぶやいてたことなんて
私は気づかなかった。