*** 水族館に入ってわずか10分足らずで出てきた私は外にあるベンチに座っていた。 「……はい」 長谷川くんは私にジュースを差し出してきた。 「あ、ありがとう。あ、お金……」 「いいよ。せっかく来たのに連れ出してごめん」 「いや……」 長谷川くんがこういうことをしたのは何となく分かっていた。 たぶん…… 「沙也加と瀬戸くん、二人っきりにさせてあげようとした?」 「あ、バレた?」 「だっておかしいもん」