『OーGATA図書館』
古いロゴ文字の看板を目にして、いつも以上の緊張を感じる。
今日の私は、これまでの私じゃない。
どんなものにも屈しない。
それくらいの覚悟を決めてここへ来た。
(でも、いざ入るとなると勇気いるぅぅぅ……)
ヘナヘナ…と裏口のドアの前に座り込んだ。
こんな格好してるところなんか、礼生さんには見せれない。
私は、いつも通りの平気な顔で、「おはようございます」と入っていくんだから。
ごくっ。
唾を飲み込んで深呼吸。
それから、思いきって立ち上がった。
「……よしっ!」
お腹に力を入れてドアノブを握った。
ぎゅっと握りしめて、右に回転しようとしたけど……
「……あれ…?」
開かない。
開かないっていうか、もしかして、中から鍵がかかってる⁉︎
「うそっ…!」
今まではこんなこと、なかったのに……。
(…てゆーか、今までは私が司書として、館長の後に出勤するのを礼生さんが知ってたからでぇぇ…)
よくよく考えたら、私は昨日、仕事をやめると宣言したんだ。
その言葉を間に受けたのなら、今のこの状態は全くもって正しい。
「…じゃあどうすればいいのぉぉ…」
開館時間になるまで待つ⁉︎
開館時間になって、表口から入る⁉︎
「出てけ!」と言われたらどうする⁉︎
「入ってくんな!」って怒鳴られるかもよ⁉︎
「…あーもう…やっぱり私ってダメ……」
古いロゴ文字の看板を目にして、いつも以上の緊張を感じる。
今日の私は、これまでの私じゃない。
どんなものにも屈しない。
それくらいの覚悟を決めてここへ来た。
(でも、いざ入るとなると勇気いるぅぅぅ……)
ヘナヘナ…と裏口のドアの前に座り込んだ。
こんな格好してるところなんか、礼生さんには見せれない。
私は、いつも通りの平気な顔で、「おはようございます」と入っていくんだから。
ごくっ。
唾を飲み込んで深呼吸。
それから、思いきって立ち上がった。
「……よしっ!」
お腹に力を入れてドアノブを握った。
ぎゅっと握りしめて、右に回転しようとしたけど……
「……あれ…?」
開かない。
開かないっていうか、もしかして、中から鍵がかかってる⁉︎
「うそっ…!」
今まではこんなこと、なかったのに……。
(…てゆーか、今までは私が司書として、館長の後に出勤するのを礼生さんが知ってたからでぇぇ…)
よくよく考えたら、私は昨日、仕事をやめると宣言したんだ。
その言葉を間に受けたのなら、今のこの状態は全くもって正しい。
「…じゃあどうすればいいのぉぉ…」
開館時間になるまで待つ⁉︎
開館時間になって、表口から入る⁉︎
「出てけ!」と言われたらどうする⁉︎
「入ってくんな!」って怒鳴られるかもよ⁉︎
「…あーもう…やっぱり私ってダメ……」