「全部、飲み込んでくれるよな…」 その音に その景色に フッ…と 久々に笑った気がした。 あと一歩いけば海に落ちることができる。 そんな時。 ーブォオォォオォンッ 聞こえてきた凄まじい音に思わず振り返った。 聞き慣れた、大好きな音。 懐かしい、大好きな音。 以前はあたしも乗っていた 改造しまくられた 耳を貫く程の爆音。 愛しい音。