突然、それは襲ってきた。
突き飛ばされる。
尻餅をつくと、ついた肘をすりむいた。
――痛いっ!
ジャックは、その痛みにやはり驚愕する。
昨晩の痛みは幻覚ではなかったと、想い出された。
そして、それ以上に、ものすごい恐怖と混乱が、キャサリンを襲っている。
ジャックには、時にキャサリンの混乱した思考についていけなくなった。
――なに? 何が起こってるの?
何であたしがこんな目にあうの?
この男、あんなに親切そうに、いい笑顔であたしの事、介抱してくれてたじゃない?
なんでいきなりこんなひどい事するの?
キャサリンは、ジャックの顔を見つめたまま、口をぱくぱくする。
声が、恐怖のあまりに出ないのだ。
それは、ジャックが知らない類の恐怖だった。
いつでも強い自分。
人に恐怖を与えることはあっても、与えられることはない。
しかも、女が感じる恐怖とは、男が感じる恐怖と、根本的に違うのだ。
ジャックは、その違う種類の恐怖が耐え難かった。
声を出そうとしても、恐怖のあまり出ない。
それが、こんなに恐ろしいものだったとは…………!
突き飛ばされる。
尻餅をつくと、ついた肘をすりむいた。
――痛いっ!
ジャックは、その痛みにやはり驚愕する。
昨晩の痛みは幻覚ではなかったと、想い出された。
そして、それ以上に、ものすごい恐怖と混乱が、キャサリンを襲っている。
ジャックには、時にキャサリンの混乱した思考についていけなくなった。
――なに? 何が起こってるの?
何であたしがこんな目にあうの?
この男、あんなに親切そうに、いい笑顔であたしの事、介抱してくれてたじゃない?
なんでいきなりこんなひどい事するの?
キャサリンは、ジャックの顔を見つめたまま、口をぱくぱくする。
声が、恐怖のあまりに出ないのだ。
それは、ジャックが知らない類の恐怖だった。
いつでも強い自分。
人に恐怖を与えることはあっても、与えられることはない。
しかも、女が感じる恐怖とは、男が感じる恐怖と、根本的に違うのだ。
ジャックは、その違う種類の恐怖が耐え難かった。
声を出そうとしても、恐怖のあまり出ない。
それが、こんなに恐ろしいものだったとは…………!



