夕食を食べに食堂に向かうと、そこにはフェルナンデスと同じように白衣を着た人達が何人かいるだけだった。
セルフサービスになっていたので、カウンターで食べたい物を注文し、トレイを持って、適当な席につく。

あまり食欲はなかったので、サンドイッチを注文したジャックは、一口食べてみて、かなり美味しいのに驚いた。

――食事も美味いときたもんだ。
この施設は一体どうなってるんだ?

いぶかしく思いながらも、職員も利用するからだろうと納得し、あっという間に全てたいらげてしまった。

シャワーを浴びるのはサボることにして、ジャックはさっさと部屋に戻った。

時刻はまだ早い。
時計を見ると、21時だった。
ジャックはこの国に来てからは、どんなに遅くても24時には寝るように心がけていた。

早寝早起き。
規則正しい生活。

…ごくごくたまに、もっと遅くまで起きていることもあったが……。

今日は、22時にはベッドに入ることにした。

そして、前日眠れなかったせいか、ジャックはすぐに眠りに落ちていった。