外は既に暗くなっている。


もう結構時間経ったんだな。


「土方さん、お願いがあるんだけど」


「なんだ?」


「僕のことは誰にも言わないで」


「なぜだ?」


「お願い‥‥‥‥」


姿勢を正座に直して頭を軽く下げた。


別に誰かに話しても何かをするというわけではない。


何かするの疲れたし。


「‥‥‥わかった」


顔を上げ土方さんを見ると、土方さんは強い目で僕を見ていた。


「‥‥‥ありがとう」


お礼を言った後、僕は立ち上がる。


そしてまた薄っぺらい笑顔を作って言った。


「じゃ、土方さん、僕もう寝る時間だから!詳しいことは沖田さんに聞いてね!じゃ、お休みなさ~い!」


「ああ」


土方さんの返事を聞くと僕は部屋を出た。


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部屋を出た僕は藤堂さんの部屋に戻る。


部屋では藤堂さんが布団を敷いていた。


「お、剣壱、土方さんの用事は済んだのか?」


「うん。もう眠たい‥‥‥‥」


「はは、そうか。じゃ、寝るか!」


「は~い」


敷かれた布団の中に藤堂さんが入る。


隣が少し空いていたので、そこに入った。


「剣壱、お休み」


「お休みなさい」


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