新選組と最強子供剣士

二回目の宴会。


芹沢とお梅、平山と吉栄。


四人は一番大きな部屋で酒を飲んでいた。


平間と糸里の二人は、別室にいる。


平山と吉栄が楽しそうに喋っていた。


そしてその二人から少し離れた場所。


そこで、お梅はただ無言で芹沢に酌をし、芹沢の方もただ無言で酒を飲んでいた。


‥‥‥先に口を開いたのは芹沢の方だった。


「なぜ、来たんだ?」


「来てはいけませんでしたか?」


そう、穏やかな声音でお梅は言った。


そんなお梅に、芹沢は思わず溜め息をつく。


「そうではない。しかし、お前には‥‥‥」


「ふふっ、言いたいことはわかっていますよ」


お梅には、芹沢以外に男がいた。


簡単に言えば、政略結婚のようなもの。


芹沢は、お梅にとっては愛する人。


お梅の家は呉服屋だった。


「お金を、いただきに来たんですよ」


「金?」


「払っていないでしょう?もう、ずっと」


その着物の代金をもらいにきた。


お梅はそう言う。


それが言い訳だと、芹沢はすぐに気づいた。


「‥‥‥では、払えば帰ってくれるか?」


「!」


お梅はその言葉を聞いて、すぐに芹沢の顔を直視した。


芹沢は複雑な表情でお梅を見ていた。


穏やかで、どこか悲しそうな表情。