すでに恋は始まっていた

「ねぇねぇ、その花って昔もらったっていう花でしょ?日菜が倒れた時にはどうして必要なの?」


「葉月!そのことは…」


泉が慌てて止める。


多分私を思ってくれてのこと。


私があの時のことを思い出さないように…じゃないかな。


「いいよ、泉。もう大丈夫だから」


「でも、さっきだって…」


《クラスの女子に言われて倒れたのに》


「少し震えるかもしれないけど、葉月には言っておきたいでしょ?」


泉と同じくらい大切な親友だから、私の過去も知って欲しい。


「まぁ、日菜がそう言うなら…」


不安そうな顔だけど一応承諾してくれた。