「さすがレトワール1位。だが…これならどうかな?」


制服のジャケットから何かを取り出す。


(あれは…!)


「ナイフ⁉︎」


「ああ、ナイフだ。最初に言っただろ?勝つためならばなんでもありってな」


(やられた。あのルールを持ち出したのはこの為だったんだ…)


ナイフを持ってあのスピードで突っ込んで来られたら、怪我をしないとは言えない。


「行くぜ!」


予想通り素早く私の距離を詰める。


(どうすれば…)