青空の下月夜に舞う 2

「そっか。でも一瞬麻衣が軽い女なのか、って疑った。ゴメン」

「あはっ。それ謝る必要ないですよ」

「私が嫌だから謝るんだよ」

「さゆりさんらしいですね」

「私らしいって何だよ」


冗談っぽく睨まれて、また私に笑顔がプラスされる。


「男らしいって意味です」

「……嬉しくねえ」


いつの間にか、体を向かい合わせて横になっていた私達。

エアコンがきいた冷えた部屋の中。

薄い掛け布団に、顔半分埋めてクスクス笑う声が、流れる音楽に心地よく乗っている気がした。



「ひょっとして初恋以外の恋もなし?」

「カッコいいな、はありますけど、胸が切なくなる系恋愛は、なしですね」

「本当に女子高生?麻衣」

「同じ制服着てるじゃないですか」


そういう意味じゃねえし、と。
暫く話していたけど、少しずつ重たくなる瞼に、さゆりさんが気付いてくれたのか。

いい加減寝る、と不意にそっぽを向かれ、穏やかな気持ちのまま眠りについた。