青空の下月夜に舞う 2


「私、処女じゃないです」


「……はあ?!」


雄大の事は、今。
あまり考えたくないけど。さゆりさんに雄大の話をする事はないだろうし、中心はあくまで私、だ。


「彼氏居た事ねえんだろ?」


話の切り替えは成功。
驚きの表情を浮かべて、問う。


「初恋の相手です。初恋は実らないって本当でした」


少し笑って。
無理のないように。思い浮かべるのは、今の雄大ではなく、全身で雄大を好きだと思っていたあの頃。

うん。あの頃なら。私は素直だ。


私の言葉を聞いて、「あー……」と、嘆いたさゆりさんに、


「処女じゃないって言っても、相手は一人なんで、胸張っては言えませんが」

自嘲的に笑ってさゆりさんを見る。