青空の下月夜に舞う 2

その時。

耳に届いたのは、人の足音。


さゆりさんにも聞こえたみたいで、「チッ」っと舌打ちをした。


足音はどうやら複数。

「男もかよ…」


はあ、と溜め息を吐くと、頭の上に並べられたリモコンの1つを手に取り、コンポの音を小さく流す。


「変な声聞こえたら嫌だろ」

「……変な声?」

「処女の麻衣には分かんない声だ」


鼻で笑いながら言い放つ。

あ……と思った時には、既に自嘲的な笑みを浮かべながら、前髪をかきあげたさゆりさん。


男、とはきっと、彼氏か何かで。
やはりお母さんしか居ない環境かなと。予想が確信に変わる。

私が意味を理解しなかったせいで、余計なおしゃべりをさせてしまったなら、申し訳ないと感じた。