少しずつ、闇に慣れてきた目。
天井を見つめ、小さく息を吐いた。
「……麻衣、寝れねえの?」
ボソリと呟く様に、隣のさゆりさんが言葉を落とす。
「楽しくて、楽しくて。私まだ頭が興奮状態です」
背中を向けていたさゆりさんが、モゾモゾと動き、私同様仰向けになる。
ふふ、っと笑うと、さゆりさんも、穏やかに笑った。
あ。リカさんかな。鼾が若干。
カナさんもベッドの真横だから、規則的な息遣いが聞こえる。
「さゆりさん」
「……ん?」
いつもより、優しい雰囲気な気がする。
「眠いですか?」
「……いや?」
ちょっとだけ。さゆりさんは、含み笑い。
私も頬が緩む。
人と一緒に寝て。こんなに穏やかな気分はいつぶりだろう。

