休憩室で、少し休んでからホールに出るつもりが、ロッカーで制服に着替えてる時。

緩む頬を押さえられなかった。






「よ。働いてっか?あ、マルチョウとカルビ二人前」

「麻衣ちゃん、タン塩も!三人前!」

「ご飯おかわり~」


慶太郎と家にいつもたまっている面々。
響とミナは居なくて、祐也と慶太郎と裸女は笑顔で鉄板の上のお肉をつついていた。


計8人。


ひとりぼっちのあの家に来るこの人達は、みんな慶太郎の家族みたいなもんかもしれない、と思ったら。みんなの優しさが私も嬉しくなる。


「麻衣ちゃん、何笑ってんの」


慶太郎の横で注文を取っていると、横目でチラリ。ほんの少しだけ照れた様な。