青空の下月夜に舞う 2



「わ、たしは……」



言ってもいいのだろうか。

もし言ったら何かが変わる?



呼吸をするのを忘れそうになる。

誤魔化す事は出来ない空気。



生唾をゴクリと飲み、口を開こうとした時――――……



部屋に機械音が鳴った。


その音にお互いハッとして。

空気を着信音がガラリと変えた。


音源は慶太郎のスマホ。
私の頬から手を離し、ポケットから取り出すと私に一瞬視線を向けて通話に切り替えた。



「なんだよ。取り込み中だ。麻衣ちゃんと」

『……~~!!』

「疑うなら来ればいいじゃねえか。麻衣ちゃん家。あ、切れた。祐也来るって」



雰囲気は、いつもの慶太郎に戻っていて。
からかう様な言い方は、今の私達に安心感さえ与えてくれた。