青空の下月夜に舞う 2


むくりと。

慶太郎が起き上がる。



絡まる視線。

ゆっくりと。私の頬に手を伸ばした。



「お前は。俺を可哀想だと思うか」



真っ直ぐ向けられた視線。
私は顔をゆっくり横に振った。



「慶太郎が可哀想なら。私も可哀想になるから。可哀想だとは思ってあげられない」



私も高校生になって家を出た。

出たいなんて。
思った事すらなかったのに。



私の瞳を数秒見つめた後。慶太郎は、気が抜けた様に緩やかに口角を上げて。




「お前は。何に脅えてる」





静まり返る部屋が、慶太郎の声をよりクリアに響かせた。