青空の下月夜に舞う 2



「一緒に喧嘩ばっかりしてた。家の中の窮屈な憂さ晴らし、って理由をつけて」


ああ。
だから、二人ともあんなに簡単に手足が出るんだ、と。

二人の喧嘩を思い出す。


「親父は口を聞かなくなった。母さんは。いつも泣いてた。けどそれがウザくて仕方なかった」


セックス覚えたのもその頃だ、と。
要らぬ説明まで付け加えて話す。

家に帰らないでラッキー、ってついでみたいなもんだ、と。



「そんな毎日を過ごしててさ。学校終わってさ、響と隣の中学乗り込もうってなってたんだよ。別にそれは俺達には普通の事だったし、元々仕掛けられた喧嘩だったんだ」


慶太郎の話は、私にとっては本当に異世界で。
私は映画のあらすじを聞いているんじゃないだろうか、とさえ思えてくる程。

聞けば聞く程、私には理解できない世界。