青空の下月夜に舞う 2


シン……と静まるリビングは、あの家を小屋だと言い放った言葉を吸い込む。



「俺が悪いってわかってんだけど」


そう前置きして、話し出した。



「昔から比べられてた。兄貴と。家病院なんだよ」


やっぱり私とはめを合わせずに、上を向いたまま。ぽつりぽつりと言葉を落とす。


「昔から気ばっかり強くて。勉強も負けたくなくて、小学生まで頑張ったんだけど。比べられる事が嫌になったんだよ」


感情なんてなくしたのかと思える位。
淡々と話して。



「中学に入って響に会って。あいつホラ、変わってんだろ?」


うん。激しく話が通じないところがね、とは。
思っても口にしなかった。

響の話をした時は、一瞬笑った気がしたけど、直ぐにまた無表情に戻る。