シン……と静まるリビングは、あの家を小屋だと言い放った言葉を吸い込む。
「俺が悪いってわかってんだけど」
そう前置きして、話し出した。
「昔から比べられてた。兄貴と。家病院なんだよ」
やっぱり私とはめを合わせずに、上を向いたまま。ぽつりぽつりと言葉を落とす。
「昔から気ばっかり強くて。勉強も負けたくなくて、小学生まで頑張ったんだけど。比べられる事が嫌になったんだよ」
感情なんてなくしたのかと思える位。
淡々と話して。
「中学に入って響に会って。あいつホラ、変わってんだろ?」
うん。激しく話が通じないところがね、とは。
思っても口にしなかった。
響の話をした時は、一瞬笑った気がしたけど、直ぐにまた無表情に戻る。

