青空の下月夜に舞う 2





「大丈夫」




そう口にして、慶太郎の背中に手を回す。


響がしてくれた様に。背中を擦る。


「違ったら、違ったでいい。バカな女だな。どんな勘違いしてんだって」

「……」

「私の妄想に付き合ってよ。慶太郎」



大丈夫、とまた呟いて。
無言のままの慶太郎の背中を軽く叩いた。

黙ったまま。
何も反応しない。


でも、緊迫した雰囲気ではないのは確か。



どれぐらいだろう。

大丈夫、大丈夫と繰り返しながら。
不意に大きな息を吐く。



そして。

私の上に覆い被さっていた体は私の隣に、ゴロリと転がった。


慶太郎の表情は、気が抜けた様な。
でも瞳は震えていなかった。