青空の下月夜に舞う 2

私の顔を掴んで離さない。


“ナニ”されても、とか言ってるけど、行為が進む事はなく、睨み合いの状態。


静まり返った室内。



「け、いたろ」

「怖くねぇの?麻衣ちゃん意外と経験豊富?」



挑発する様な。バカにした様な。

口角を片方だけ僅かに上げて、私を射抜く。



慶太郎は、そんな事しないって言える程の信頼関係は私達にあるはずなんてない。

でも。

ひとつ、言えるとすれば。


「例え今、慶太郎に押し倒されても、私怖くない」

「……っ、」


私の言葉に。

慶太郎の眉がピクリと反応して。
息を飲むのが分かった。


だって。

震える瞳は。





雄大の目に映る私と同じだったから。