「ありがと。マジ助かった」 出てきてまた戻ってたらどうしよう、って思ったけど。 心配しなくて良かったみたい。 「いいえ。いいえ。それより喉渇いて……」 「ま、不用心だよな」 「ない?……って。は?」 被せて話すもんだから、言葉の繋がり変になっちゃったじゃん。 ニヤつく慶太郎と、距離が詰まる。 そして。 顎から頬へと。 私の顔に手が伸び。反応しようとした時には、既に至近距離。 「“ナニ”されたって文句言えなくね?」 慶太郎の瞳は丸く。 けれど、茶色の瞳が僅かに揺れていた。