だけど、時折視線は感じたものの、慶太郎もわりとゆっくり食べていて。
完食したのはほぼ同時だった。
「出る?まだ食う?」
「あ……出ようか」
食べ終わってすぐ。
ちょっと苦しいけど、沈黙は変な空気だし、何より慶太郎に注がれる視線が鬱陶しく感じて。
席を立とうとしながら、伝票を取ろうとした時。
私よりも先に慶太郎が伝票を手に、早足でレジに向かった。
「け、慶太郎!私が……」
「いいよ。貧乏人から金取らねえ」
「私貧乏じゃ……」
「じゃあ万札今何枚入ってる?俺七枚」
「銀行にはそれ以上ある」
「俺は“今”っつってんだけど」
「……」
黙った私に、慶太郎はそのまま伝票を出した。
財布も出させてくれないし。
しかも、減らず口。
完食したのはほぼ同時だった。
「出る?まだ食う?」
「あ……出ようか」
食べ終わってすぐ。
ちょっと苦しいけど、沈黙は変な空気だし、何より慶太郎に注がれる視線が鬱陶しく感じて。
席を立とうとしながら、伝票を取ろうとした時。
私よりも先に慶太郎が伝票を手に、早足でレジに向かった。
「け、慶太郎!私が……」
「いいよ。貧乏人から金取らねえ」
「私貧乏じゃ……」
「じゃあ万札今何枚入ってる?俺七枚」
「銀行にはそれ以上ある」
「俺は“今”っつってんだけど」
「……」
黙った私に、慶太郎はそのまま伝票を出した。
財布も出させてくれないし。
しかも、減らず口。

