青空の下月夜に舞う 2

だけど、時折視線は感じたものの、慶太郎もわりとゆっくり食べていて。

完食したのはほぼ同時だった。


「出る?まだ食う?」

「あ……出ようか」


食べ終わってすぐ。
ちょっと苦しいけど、沈黙は変な空気だし、何より慶太郎に注がれる視線が鬱陶しく感じて。

席を立とうとしながら、伝票を取ろうとした時。


私よりも先に慶太郎が伝票を手に、早足でレジに向かった。


「け、慶太郎!私が……」

「いいよ。貧乏人から金取らねえ」

「私貧乏じゃ……」

「じゃあ万札今何枚入ってる?俺七枚」

「銀行にはそれ以上ある」

「俺は“今”っつってんだけど」

「……」


黙った私に、慶太郎はそのまま伝票を出した。

財布も出させてくれないし。
しかも、減らず口。