「……怖い」
「なんだよ。ビビってるだけかよ。慣れろ」
悪いかよ!!
淡々と。
笑いもせずに話す響。
いやいやいや。
怖いじゃん。怖いよ!しかも慣れろって。
私暴走族になりたい、なんて言ったことないんですけど?
「言いたいことは口で言え。睨まれても俺はエスパーじゃねえ」
「……折角いい顔してんのに。口が悪い」
「今その話関係なくねえか」
眉を曲げて鼻で笑われた。
あ、無表情が崩れたな。
響の笑った顔に釣られて、私も笑みを溢す。
その時。
私が飲んでいたコーラを響が手に取り、二口程飲んだ。
あ。
と言う声は、口は“あ”の形をしていたけど無音で。
「喉いてぇ」
今まで普通に話してたのに。
何て事ない、その流れにーーーー心臓が可笑しな動きを始めた。

