慶太郎に対し、既に闘争心は折られているのか。
目を見開いて、仲間が痛みに顔を歪めているのをただ見つめているだけ。
「つまんねぇ奴等だな。ははっ」
倒れた男達の中に立つ姿は異様で。
笑っている慶太郎が、不気味過ぎて。
笑った後。
一番最初の吉田という男に対し、馬乗りになろうとしたから。
「け、慶太郎。お腹減らない?!」
「あぁ?」
吉田を助けようとしたんじゃない。
「私腹ペコだからさ。ご飯行こうよ。ね?」
私の言葉を聞き、一瞬“何だコイツ”って顔されたけど。
「あー……まぁ、そうだな。腹減った、かも」
胸元を掴もうとしていた手はゆっくりと吉田から離れた。

