青空の下月夜に舞う 2


「さて。俺らの愛の巣に向かおうか」

「……」


ふざけるような口調に、呆れた表情を浮かべると、私は慶太郎を無視して家の方へ足を向けた。



「おい。今のは何か言う場所だろうがよ」

「帰るわよ~。愛の巣に」

「お。麻衣ちゃんご機嫌だねぇ」

「……ガチではないからね」

「一気に温度下げんなよ。あはは」


二人並んで夜道を歩く。

なんか変なの。



でもこれがきっと普通になるんだ。


どんなに慶太郎が優しくしてくれても。
来年には卒業してしまうんだし。




ーー私が卒業したら、また何か変わるのかな。






夜中だけあって、通り過ぎる車の数は少なくて。
徒歩県内だという事もあり、直ぐに慶太郎の家に着いた。