青空の下月夜に舞う 2

顎を蹴飛ばされた男は、後ろに飛んだ様に倒れ、呻き声を上げながら、立ち上がろうとはしない。


「おい」


向けられたのは、取り巻き達。


「吉田、庇わなくていいのかよ。コイツ死ぬよ?」



指をさしながら、近づく慶太郎に対し、男達は後ずさる。

それはそうだろう。

私だって、こんな状況下の中、自分に敵意が向けられたら恐怖で動けないかもしれない。



「なあ」

「ぐ、はっ…………か、」

「うっ……っ!!」



大振りに拳を顔面目掛けたけど。
男は避けずに……いや、避けられなかったのか。

左に立つ男にも、お腹目掛けて足が放たれめり込みながら、蹴られた男は当然その場に尻餅を付き、蹲った。