文句どころか、笑ってる。


一昨日から忙し過ぎる私の心臓。
だから昼過ぎまで寝るんだよ私。きっと疲れてるんだ。


「祐也は集まりには行かないの?」

「ウサギの見張りだ」

「何それ」

「勝手にウロウロしねえように」


声が伝わるのが心地いい。

変なの。


「さっき勝手に外出てたからな」

「……ねぇ。それってまさか私じゃないよね」

「ウサギだよ」

「ちょっと!やだ!ウサギってキャラじゃない!」


祐也の声に振り返り顔を見る。

するとニヤニヤと笑みを浮かべていて。


「慶ちゃんが、“ウサギ”つーからさ」

「嫌だ!ワニとかにして!」

「なんでだよ。珍しく女の子っぽいだろ」

「もっと強い動物がいい!」