リビングに向かい、二人腰を下ろすとプルタブを引いて口を付ける。


「うっま」

「感謝しろよ」


祐也が私を目を細めて見る。

並んで座ってるから、口が笑ってないと睨まれてるみたいだな、と思い、私は祐也に背を向けてソファに足を上げて座った。


「みんなは?」

「今日集まりあんだよ。美舞のOB達との」

「OB?」

「先輩、だ」

「へえ」

「てめぇ、興味ねえだろ」



落ち着く。
まるで学校に居る時と変わらない。

ゆっくり祐也に凭れながら、体重をかけた。

最初は文句言われるかも、とか思ったけど、意外にもそうではなく。


「重い?」

「そう思うならどけよ」

「いいじゃん。頑張れ高校生男子」