青空の下月夜に舞う 2



「そ。じゃあ、取り合えず消えて?」




え。




慶太郎の右側に立ち、話していた男に、いきなり横から顔面に拳を当てた。



「がっ!!……っは、」


鼻に見事クリーンヒット。
離れた拳。そして。言葉にならない男の声。


「何人の顔見てビビってんだよ。消えろ」


鋭い眼光が放たれ、左フックがもう一発脇腹に入った。


「……ふ!!~~~」



周りに居る仲間らしき男は五人も居るのに。
誰一人動かない。


……私も。その一人だ。

慶太郎が何で殴ったのかさえ分からない。
話の内容から、慶太郎を怯えたから?

でも、それだけで普通は。


左フックが相当痛かったのか、その場に蹲る男。

更に。


「死ねよ」


右の足を使い、下から蹴りあげるであろう姿が。
まるでスローモーションの様に見えた。