青空の下月夜に舞う 2

いつも優しかった雄大。
だから、わかる。

温かい優しさばかりじゃない事が。


「……うん」


私は慶太郎に後頭部を向けたまま、返事をすると、斜め後ろで、またスマホを弄る音が僅かに聞こえてきて。


“この話は終わりだ”と。

雰囲気で悟った。



バカ、は。愛情の裏返しかよ……

突っ込みたいけど、生憎今は喋れそうにないから。喉の痛みを堪えたまま、私は全く頭に入ってこない、夕方のニュースに集中し続けた。




響がお風呂から出てくると、入れ替わりに慶太郎がリビングを出て行き、響とソファで寛ぎながら、今日も慶太郎の後ろに乗れと言われ、一瞬顔が青ざめる。

楽しかったけど、怖いのは慣れないと言う私に、もう決まった事だ、と譲らない響を見て、鬼教官かよ!と、心で舌打ちをした。