青空の下月夜に舞う 2

結局手にしたのは素麺。

響はそばをその場で開ける。


「あ、お金……」


素麺の蓋を開ける前に、私が口にする。


「いらねえ」

「そんな訳にいかないよ」

「なら今度お前が奢れよ。ほら食え」

「……」


割り箸を渡され、会話は終わりだと言わんばかりに下を向き、箸を進めようとする。


今度私が昼御飯を……って。
そんな機会あんのか?

ここに居ればあるだろう状況を、無理矢理飲み込んで、小さな声で「いただきます」と呟いた。



ズル……ズル……ズル……


「ふ」

「何が面白い」

「いや……音?」


吹き出した私に、何故かすごむ響だけど。

部屋が静か過ぎて食べる音がリアルだよ。