青空の下月夜に舞う 2

こんな時、ヒーロー登場!とかないかな。

あり得ない考えが頭を巡るのは、恐怖をそこまで感じないからか。それとも連日のDVD漬けの日々のせいか。


「俺の事知らないって久しぶりだ~。何処高?まさか中学生じゃねえよな?」


目の前の男が、最近の女どもは幼さが足りねえからなぁ~と口にしながら私に笑いかける。

私要らない、その笑顔。



「ささ……」


「おいおい。自分の事をホイホイいっちゃうんじゃねぇっつーの」


高校どこって、聞かれたからさ。
答えようとしたのに。

私の前に現れたのは、ヒーローには見た目的になれないやつ。


「麻衣ちゃん。遊んであげようか」


目の前の男とは同じ金髪でも、纏う空気が違う。

ひょうひょうとしてるクセに。
目だけは殺気めいている慶太郎だ。