その時。
――カチャリ。
玄関の方から音が。
「お。帰ってきたか」
慶太郎の声の後、暫くしてリビングの扉を開けたのは……――響。
「鍵閉めてきた」
そう言って、特効服からTシャツに着替えた響。
ソファーに近付き、慶太郎のコップに注がれたジュースを飲み干した。
「他は?」
「まだ走るって」
「黒邪気は?」
「下っぱばっかだった。あれじゃ喧嘩にもならねぇよ」
「つまんねぇよなあ」
響もソファーに腰を沈めると、慶太郎と会話を交わし、私に視線を向ける。
ふ、二人から見られたら。
固まっちゃうじゃん……
微妙な居心地の悪さを感じた時、「さっきの話だけど」と。慶太郎が口を開いた。

