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「疲れたろ?大丈夫か?」
「うん」
先に帰ってろと、響に言われ、集団から抜け出した私達。
最初は五台ぐらい来てたけど、慶太郎の家に着く前に、散り散りになった。
マンション下。
いつものバイクを止めてある場所に着くと、静かにエンジンを切って、地に足をつける。
ちょっとだけ腰が痛いけど、大丈夫。
それよりも……
「まだドキドキしてる」
「あははっ。まあ、そんなもんだ」
楽しそうに笑い、金髪が揺れる。
部屋のキーを開け、二人リビングに行くと、慶太郎から冷蔵庫から出したジュースを手渡された。
「オレンジでいい?」
「ん。ありがと」

