青空の下月夜に舞う 2

そもそも。
慶太郎だと巻き込まれないのが分からない。

人を殴る所を二人とも見た事があるけど、どっちもどっちに感じるよ。


そうこうしている間に、皆の腰は持ち上がり、次々に玄関に向かう。


ある意味逃げたい気持ちはある。


いつまでもリビングから足が動かない私に、響が近付いてきた。



「嫌な事。全部忘れられるから。怖がんな」


――ドキン……

呟くように耳元で告げられ、不覚にも心臓が高鳴る。

表情は妖艶で、目を細めて笑う姿に。


ようやく足が外へと向かった。