青空の下月夜に舞う 2

無理無理無理無理。

バイクに乗って、爆音鳴らして迷惑かけるんでしょ?


「捕まりたくな……」

「俺等が捕まるかよ。失礼なヤツだな」


私の言葉に被せて来るのは響。

違うよ。運転テクニックの話は誰もしてないんだってば。


「道路交通法違反により……」

「お前が逮捕されろよ。なら決まりな。俺の後ろ」

「祐也の?!嫌だ!怖い!スピード狂!」


部屋はドッと笑いに包まれる。

いやいやいや。何も面白くない。
私一人笑えない。


「じゃあ慶ちゃんにしろ。その方が喧嘩に巻き込まれないから」

「……ひっ!け、けん、」

「麻衣ちゃん、胸当てないでね。ボク元気になっちゃう」


祐也の提案に、慶太郎がふざけるけど。

心中穏やかじゃないのは私だけ、なんて……