青空の下月夜に舞う 2

え。だって。

違うの?


振り向き、慶太郎に目を向けると。




「今日はお前のお披露目なんだから、居ないでどうするよ」

「……は?」




目が点。


とは正にこの事。

理解に苦しめられること数秒。


「あの、ちょっと、待って。誰をお披露目?」


慶太郎に問いかける。


「麻衣ちゃん」

「へ……?」

「はしゃげよー」


呑気な声をだし、私から視線を外した慶太郎は、テーブルの上の細いカチューシャを付けて、

「ん。今日も俺男前」

鏡に向かって言い放つ。


お披露目って、まさか私バイクに……



その時。

冷蔵庫横に立ち、お茶を飲んでいた響が、私との距離を詰め、


「俺と慶太郎と祐也」


呟いたのは個々の名前。


「選ばせてやる」


妖艶に笑う姿に、背中がゾワリとした。