だから私はあの日。

祐也と付き合ってるのかを確認された。


穏やかだった約一年間。

一人の時間を過ごしていく中で、雄大はもう私より彼女を大切にしているんだとばかり思っていた。


それならそれで、凄く喜ぶべき事で、私は平穏な毎日が、本当に輝いて見えた。

生活費を自分で稼がなくてはいけなくても。


寝る場所だけでも、お母さんは私を想ってくれているからだ、と。

一人だからこそ、ポジティブになろうと頑張った。



だから。

そんな毎日を崩した“美舞”が。最初は嫌で。
一週間早く過ぎろとばかり思っていたのに。


「ここに居るみんなが、温かくて。私……っ」


急に涙腺が緩む。

我慢していたんだ、と。歪む口、滲む視界が確信させる。