きっと、信じてくれる。
「あの、ね。聞いてくれる、かな……」
沈黙をたっぷり置いて、私は必死に呼吸を整える。
お母さんが。優しい眼差しを私に向けた。
大丈夫。怖くない。大丈夫。
何度となく。
小さい頃から唱えてきた呪文。
頭の中で繰り返す。
「私……雄大に、脅されてる……っ」
必死に絞り出した声は、今にも消え入りそうで。
お母さんがどんな顔するだろう、と。
顔から目を背けた。
「どういう事、なの?」
穏やかな声。
だけど顔はやはり上げられない。
「雄大に、……っく、」
話したくても、話せない。
口にするのがこんなに辛いことだと。言葉にして初めて分かった。
……喉が焼けそうだ。

