青空の下月夜に舞う 2


きっと、信じてくれる。



「あの、ね。聞いてくれる、かな……」



沈黙をたっぷり置いて、私は必死に呼吸を整える。


お母さんが。優しい眼差しを私に向けた。



大丈夫。怖くない。大丈夫。


何度となく。

小さい頃から唱えてきた呪文。


頭の中で繰り返す。


「私……雄大に、脅されてる……っ」



必死に絞り出した声は、今にも消え入りそうで。

お母さんがどんな顔するだろう、と。
顔から目を背けた。


「どういう事、なの?」


穏やかな声。

だけど顔はやはり上げられない。



「雄大に、……っく、」


話したくても、話せない。
口にするのがこんなに辛いことだと。言葉にして初めて分かった。



……喉が焼けそうだ。